私は大阪出身で、那智勝浦町や、水産業界とは全く無縁の生活を送ってきました。
身近に心の病を抱えた人がいたこともあり、米国の4年生大学へ進学し、心理学を専攻しました。学ぶうちに、人間の心の病を救うのには「自然の力」が欠かせないと感じる様になり、農業や水産業に興味を持つ様になりました。そこで脇口水産との出会いがありました。
当時の会社のHPに、「技術によって魚価を安定させ、漁師の生活を守る」という代表の脇口の信念が書かれていました。既存の水産業界の常識にとらわれず、新しい流通の形を築き、「漁師、仲買人、お客様にとっての三方よし」を実現するという明確なビジョンに共感し、可能性を強く感じました。
入社当時は、事務の仕事以外に、市場でのマグロの販売業務などを行ったり、現場仕事の大変さや、実際のマグロの重み、マグロに対する知識を学ばせて頂きました、仲間と信頼関係を築き、チームで目標達成する喜びについても経験させて頂きました。今思うのは、一人の力は微力で、実現できることはほんのわずかに過ぎないということです。チームが一致団結し、組織として機能して初めて、成果は何倍にも大きくなります。仲間を信頼し、委ね合い、組織の進む方向にベクトルを合わせて自分の役割に徹することが会社への貢献であると気付かせて頂きました。