那智勝浦の紹介
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NACHIKATSUURA

上空からの那智勝浦

自然の入り江(那智勝浦湾)

リアス式海岸の複雑な地形の中で、自然な入り江が形成されています。那智勝浦港もこの入り江の中にあります。激しい天気の中でも入り江の中では波があまりないので、安心して港に停めることができます。災害時の避難港として認められています。

熊野三山 蟻の熊野詣

山岳信仰として親しまれた山々が多くある中、那智勝浦がある南紀では、熊野三山が代表とされています。 熊野三山は、昔から天皇が盛んに行幸するほど神聖化され、「熊野信仰」として参詣が今も盛んに行われています。 那智勝浦町には、その三山のうち一つにあたる「熊野那智大社」、 大社のすぐ近くにある日本一の落差を誇る名瀑「那智の滝」、そして、その山々に続く道「熊野古道」があります。

聖地「熊野古道」

熊野三山の神社を参詣(通称:熊野詣)する為に利用した道の総称が、熊野古道となります。熊野はあらゆるものを受け入れる聖地とされた為、身分関係無く多くの方がこの道を歩きました。その為、様々な人が歩き、列を成した様子から「蟻の熊野詣」とも呼ばれています。様々な願い・祈りを持って歩いた道が、聖地たらしめる存在となっており、今も平安衣装を身に纏い、熊野古道を歩くイベントがあります。

紀伊山地・熊野

熊野は、水があふれる土地。 黒潮の影響を強く受けた、年間降雨量3,000mmを超す多雨環境と、発達した照葉樹の森によって育まれています。多くの水を受け止めて長い時間をかけて浸透し、じっくりと確実に海に流れていきます。また、紀伊山脈は花崗岩が隆起してできた山です。一滴・一滴、ミネラルを含んだ山々を下って、海に出るまでの間に様々な栄養を蓄えていきます。

鮪が水を飲みに来る

山々で蓄えた栄養が流れて、海にたどり着き、そして黒潮とぶつかり、植物性プランクトンが発生します。そのプランクトンを餌にする小魚が集まり、さらにその魚をマグロが捕食しにやってきます。「鮪が水を飲みに来る」という言葉は、熊野の水が流れて交わる黒潮は、マグロにとって最上の餌場の証明であり、まるで水を飲みに来ているように見えることから漁師さんにこう呼ばれています。

はえ縄漁船のみ入る珍しい港「那智勝浦港」

釣りによる延縄漁船のみを受け入れています。これは世界的に見ても非常に珍しい港です。 昔は、巻網漁船も迎え入れていたそうですが、今は延縄漁船のみが入港します。 その為、那智勝浦産は、延縄漁業・釣りによる漁法によって水揚げされたマグロであるという証明の場所となりました。

鮪全てが「生」で水揚げされる

関東地方では冷凍マグロで市場に競りにかけられることが多いですが、 弊社が買付けを行う「那智勝浦港」は、“生”に最も価値をおき、価値の向上を目指す場所です。その為、冷凍には価値が出ず、生に価値を見出す場所となり、今では生鮪水揚げ高日本一となりました。

生鮪水揚げ高日本一

生マグロの水揚げ高日本一の「那智勝浦港」。 その理由は、生マグロに高価値を見出し、他の市場に比べて高く買いとってくれる為、 良質な鮪を提供しようと延縄漁船がこぞって集まる為といわれています。実際に、水揚量では他港より少ないですが、水揚高は日本一になります。 ということは、それだけマグロ達が高い評価をいただけているということになります。